投稿日:2017年9月1日|カテゴリ:お知らせ, コラム

線維筋痛症や体感幻痛の様な、難治性慢性痛と対処する場合、注射、投薬も重要ですが、一番重要なのはコーチングである処の認知行動療法や自律訓練法です。
認知行動療法で一番効果的なことは患者さんが聞く耳を持つことです。
先入観でモノを観ていては、地獄の様な痛みからの脱出路は見出せません。
聞く耳を持てば、必ず軽快への一歩が見いだせます。
投薬も多種薬物療法が多いですが、あらゆる薬は副作用の可能性は否定出来ません。

  

包丁を持って居れば、殺人のリスク有りますが、包丁を持った時即殺意が芽生えますか??
クルマや単車に乗れば、やはり殺人のリスク有りますが、乗り物に乗った途端に殺意芽生えますか??
そんな事を考える方が異常です。
日本は自動車産業を中心に生計成り立っている国ですが、クルマメーカーは殺人兵器を造って居ますか??
な、訳有りません。
クルマや単車は便利な道具です。
包丁も同じです。
当然、薬も同じです。
リスクは有り得ますが、馬鹿と鋏は使い様で、使う医師の裁量能力経験にも依りますが、殆ど起こり難い状況です。
ネットで素人向けサイトを覗くと大量に副作用や薬の出で立ちが記載して有りますが、プロ向けサイト以外では副作用の発生率は殆ど記載されて居ません。
そこが片手落ちであり、真偽に不信感が有ります。

  

薬に依る主作用と副作用を天秤にかけて、主作用>>>副作用ならば、能動的に内服すべきです。
慢性痛の場合は、メンタル疾患と異なり、永遠に内服継続する訳では無く、軽快後ある一定期間痛み緩和が維持出来れば、廃薬可能です。
インフルエンザ治療薬を1年内服すれば、如何に恐ろしい副作用が出るでしょう。
しかしインフルエンザ治療薬を1年も内服する方は世界中探しても自殺願望者以外居ない筈です。
メンタル疾患を除けば、慢性痛治療薬も同じです。
軽快後、漸減廃薬が普通です。
受験勉強も競技スポーツも一定期間一定以上の努力をして俗社会の欲望を我慢しなければ、結果は伴いません。
難治性慢性痛加療も同じです。

  

何年も患った難治性慢性痛に対して、1週間で効果を求められても、無理です。
せめて同じだけの期間や受験勉強で大学合格可能な期間を努力する位お気持ちは持って下さい。
東京大学でも無ければ、普通の私立大学ならば、日に6~7時間2年間真剣に勉強に費やせば、浪人含めても、殆どの方が大学合格は可能です。
そのくらいの努力と忍耐は必要です。