投稿日:2010年8月4日|カテゴリ:コラム

熱中症は、高温の環境によって体の調節機能がうまく働かなくなり、体内の水分や塩分バランスが崩れて発症する障害です。
日本生気象学会によれば、摂氏28度以上での運動時は警戒が必要、31度を超えると安静にしていても高齢者はかかる可能性があります。また、32度を超えると重傷例が増える傾向がでています。
最悪の場合は死に至ることもありますので、効果的な予防対策が必要になります。

熱中症の症状

熱中症は、症状別に3段階に分類され、度数が大きいほど症状が重くなります。

分類 症状
1度 めまい、失神 、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗
2度 頭痛、気分の不快 、吐き気、嘔吐 、倦怠感、虚脱感
3度 意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温

熱中症にかかりやすい状況

■高齢者は、熱中症に伴う身体の異変に気づきにくく、意識不明になる恐れがあります。
エアコン嫌いから、屋内で発症し、死に至るケースもあります。
■若者は激しいスポーツ時、中高年は屋外での仕事が原因となりやすいです。
■エアコンを控えた満員電車の中も注意が必要です。

熱中症対策

睡眠

6~7.5時間(二度寝で合算でも可)。

栄養

逆に取り過ぎに注意、生ものを避ける又は減らす。下痢予防です。

水分補給

過剰に冷やしていない『スポーツドリンク』を充分に摂取。
水やお茶では汗ばかり出て逆に塩分減少や電化質バランスが狂い熱中症に成りやすく成ります。
逆に摂り過ぎは夏バテに繋がります。
アルコールが入った栄養ドリンクは熱中症には逆効果です。

アルコール対策

飲酒運転は論外ですが、ドライバー以外の方の昼間の飲酒もスタミナ切れや転倒の原因に成ります。
夜間の深酒も不眠(アルコールを飲むと2~3時間後排尿したくなり、睡眠が妨げられる事が多い)初めその他の諸問題の原因に成ります。
最近流行のノンアルコールビールでも完全にノンアルコールも有れば、僅かながらアルコール含んでいるものも有りますから御口に入れる時は良く確認しましょう。

履物注意/これ重要です。

サンダルは転びやすいのでスニーカーがお勧めです。
最新式の『エアークールド』されたハイテク・スニーカーが一押しです。
サンダル並みに涼しくて且つ走れる位の高性能なものが割とリーズナブルな価格で販売されています。

日焼け対策

帽子やサングラスや首の後ろの日焼け防止用タオルや日焼け止めクリームや熱中症対策グッズで身体を日焼けから守りましょう。
日焼けのし過ぎはスタミナ切れになり諸問題の原因に成ります。

ウエアー(洋服)

理想は長袖+長パンツですが、暑いので厳しいでしょうから、短パン+ノースリーブは危険ですので、責めて半袖+ハーフ・パンツ又は最近流行のクロップド・パンツ(7分丈のパンツ)は如何でしょうか??
特に風通しの良い『麻や綿やドライ・フイット系』のウエアーがお勧めです。
しかし火をお使いに成る方は、万が一の火災時燃えやすいので危険です。

テント下での屋外バーべキュー

屋外は換気が抜群ですし、ましてテント下なので直射日光からも身体を避けられる為、身体の保冷だけ気を付ければ、熱中症には成りにくいと思います。
ただ余りに焼き物を御一人の方だけにお願いしていますと、その方が『熱邪/火邪』と言う状況に陥り『熱中症』に成ったりしますから、良いタイミングで焼き係は代わって上げましょう。
火の始末を含めた火災や火傷、物品でつまずく転ぶだけ注意しましょう。

熱中症の疑いがあるとき

1.涼しい場所への避難
2.服を脱いで、水を身体にかけて冷やす(うちわや扇風機を利用)
3.脱水症状を防ぐため、水分や塩分を補給
4.自力で水分補給ができない場合は病院に運ぶ

夏前にできる熱中症対策

少し汗をかく程度の運動を1日30分、週3回程度行います。
血流量が増加し、体温調節機能が改善されるので、同じ運動量でも暑さに対して強くなります。
運動直後に、糖質とタンパク質を多く含むミルクなどを摂取すると効果が上がります。