投稿日:2015年5月21日|カテゴリ:お知らせ, コラム

『非定型抗精神病薬/考』
DSSことドパミン・スタビライザー/アリピプラゾール・・・これは偉い効きます。
5HT/セロトニンとDA/ドパミンのパーシャルアゴニスト。
TRD難治性/鬱の治療に効果的且つ保険適応範疇且つ歴史もそこそこに充分。
未だ慢性痛には、Wブラインドテストはされて居ませんが、世界的レベルで効果が見込まれています。

前医の抗鬱薬の幼稚な使い方で『躁転』した場合も有る程度抑えが利きます。
痛みに抗鬱薬は確実に効果が早く出ますが、純粋な精神疾患では無い『痛み』にはフルドーズ/満貫投薬は辞めましょう。。
線維筋痛症の存在を否定するのと同じで、慢性痛に抗鬱薬フルドーズ/満貫投薬は、医療人に依る『医療テロ行為』です。

『変態的痛みに御理解有る精神科先生や変態的痛みを扱われて居る心療内科先生』に自殺企図を防いでメンタル部分の調整をお願いするにしても、診て頂く迄の取りあえずの中継ぎ投手として役立ちます。
鬱が軽快すれば、当然メンタル系慢性痛も軽快します。

チョイ隠し味程度に既存抗鬱薬や抗癲癇薬に乗せると著効します。

後は『4シーム/ストレート』で有る本来の『中医学と和漢』の精度を上げれば宜しい。

DSSに漢方の中でも強めに『気逆』を抑えるモノを加味すれば、より相乗作用が得られます。
どちらにせよ、向精神薬投薬中は漢方は強め強めに攻めきらないと効果が期待出来ません。

DSSと特殊漢方併用させれば、トラマドール等のオピオイド製剤などは慢性痛には殆ど不要。
基本トラマドールは精神異常の来して居無い、急性期用の疼痛緩和薬と考えます。
しかし、大いなる勘違いで、慢性痛にもアイドル薬リリカやロキソニン並みにガンガン投入されているので、アタシは悲しいです。

PGBリリカも人気のアイドル的慢性痛治療薬も有りますが、精々打率5割。
野球で5割撃てれば世界一でしょうが、治療薬の世界では甘いです。

しかし精神科領域ではDSSの痛みへの研究は殆どされて居無いのが現実なので、マダマダ将来的な薬なんでしょうね。

この辺の変態的治療思想思考が凄く魅力的な不明慢性痛の世界。