投稿日:2016年5月19日|カテゴリ:お知らせ, コラム

『抗鬱薬説明』
先の研修会内容で、抗鬱薬を御客様に何処まで説明するか否かと言う話題が有り、整形外科系教授の講師先生は『メンタル系有れば軽く説明をし、単純に痛み系ならば説明は省く』との事でした。
これは整形外科や麻酔科ペイン科系の先生の正しい御意見です。

しかし、これをやると、大学病院教授系のレベルでは、そんなに大問題化されませんが、現実の街医者開業医レベルでは即クレーム対象。

理由は、各調剤薬局が未だに薬条(薬説明書)を抗鬱薬でしか用意して居無いレベル又は未だに抗鬱薬としか理解して居無いレベルな為、薬局でメンタル系を扱って居無い処ですと、平気で他の御客様の前で『抗鬱薬ですが宜しいですか??』と言う無神経な『魔の黄金のフレーズ』を吐いてしまいます。
当然痛みの薬としか聞いて居無い御客様は逆上し、内服してくれません。

わたくしは、こう言う低次元未勉強調剤薬局に依り、数年泣かされていました。
飲酒や趣味道楽優先する位ならば、責めて自分の店で売る薬御研修会位参加すべきですしアップデートも必須。

勿論メンタル系扱っている調剤薬局や真面目に勉強研修して居る調剤薬局では薬条も抗鬱薬を慢性痛に利用すると言う世界の常識(日本の非常識)も普通に理解されています。

故に、わたくしは抗鬱薬や抗癲癇薬(有名なリリカ様)投薬時は必ず真実を説明しています。
『痛み取りたいならば内服すべきです。副作用怖いならば始めから内服すべきでないし、その痛みは大した痛みで無いので『我慢』と言う選択肢も有ります。漢方薬や弱い(??)西洋薬だけで残りは『我慢』と言う裏技もあります。』

永遠に内服する訳でも無く、痛い間週間数~数カ月間内服するだけです。
鬱に利用する条件と慢性痛に利用する条件は当然異成ります。
条件やレグレーションや使用環境が異成れば、評価は大幅に異なるのも当然です。

インフルに掛って抗インフル薬を数日内服することの延長戦と同じ
抗インフル薬を永遠に内服する馬鹿は居ますか???

真実を曲げて、嘘と誤魔化すのは不味い。
クルマ評でも、多くの大先生連の自己経済状況優先と御客様は読者では無くメーカーやインポーターや各ブランド品メーカーで有ると錯覚してしまい、今は存在しない速度無制限の『80年代妄想アウトバーン』は、現代社会では世界中どこを探しても存在しません。
諸事情にてVW系欧州車特に獨車系『排気ガス規制疑獄』の話題は既に鎮静化されていても、それより数段益しな『三菱燃費偽装問題』は話題沸騰です。
嘘妄想虚想誌系の嘘報道嘘評価ばかりで、既存の読者層は皆『某メルマガ』系へ移行してしまったと言う事実と同じ。
真理は兎も角も、真実を伝えるのが必要。

明確に抗鬱薬抗癲癇薬と告知すべきと考える『心療内科』メンタル系の医師です。

しかし、その辺は身体科を優先する医師とメンタル科を優先する医師のスタンスの相違ですから、当然メンタル科にはメンタル御客様が主に成りますから、相違は当然有るのが普通です。

以前バリバリのペイン診る精神科Drに教えて頂きましたが、その方の御客様では『勤労者は居無いので昼間から寝かして居るほど眠く成る薬を投薬してもOK』だそうです。
わたくしの御客様の9割は勤労者。
故に対象者が異成るので説明も異成るのが普通です。