心因性痛DSM5/身体症状障害とは

心因性痛DSM5/身体症状障害は、アメリカ精神医学会で発表された発達障害の内のDSM5としての分類に入ります。
身体表現性障害は、心理社会的要因として認められているが痛みや吐き気、しびれなどの身体的な自覚症状があり、日常生活が妨げられ、自分でその症状をコントロールできないと考えている病態を指しています。
うつ病性障害、物質関連障害、反社会性人的障害などと合併することが多く、抗うつ剤などの精神科的治療が有効とされている。
ブリケ症候群、ヒステリー、心因性疼痛と呼ばれることもあり、おそらく不安に結びついているものとされています。
この障害は全体的に女性に多く見られ、それもストレスが原因によって起きるものや30歳以前に起きるもの、激しい痛みを伴うものなどパターンが多いため、多くの種類に分類されている。
身体表現性障害は異常が示唆されるような身体の問題を訴え検査を行うものの、異常は見あたらないという結果が出るものや、自分の外見に欠陥があると思いこむもの、自分が深刻な病気にかかっているのではとこだわってしまうものなど、さまざまな精神疾患が含まれます。

心因性痛DSM5/身体症状障害の症状

身体症状としては、身体の各部位の痛み、胃腸症状、性機能の障害、運動や感覚の障害などがみられます。
そのような身体症状があるにもかかわらず、身体症状を説明できるような身体的原因が見いだせないのが特徴です。
また精神症状としては、抑うつ気分や不安があることが多いです。

心因性痛DSM5/身体症状障害の原因

身体表現性障害の原因となる事柄は未だはっきりとは分かっていませんが、心理的ストレスやこころの中の葛藤、過去におけるトラウマなどが、発症の理由の一部になっているということは確実であるとされています。
その根底には対人恐怖や醜形恐怖、深い劣等感などが根付いている場合も多く、本人の元来からの性格や育った家庭環境などに影響されていることもあります。

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