投稿日:2017年2月10日|カテゴリ:お知らせ, コラム

不明慢性痛は、当然身体的痛優位(精神的痛に対して)である癌性疼痛は除外して考えます。

不明慢性痛は、メンタル系慢性痛でも、神経症や単極性鬱病も多いですが、最近は双極性感情障害2型の鬱状態が多い現状です。
整形・ペイン・各種内科系で、双極性を単極性鬱病と間違えられて、抗うつ薬単独で「ガン」と振り込まれて、『操転状態』で御紹介されて来られる御客様が多いのです。

精神科からの御紹介の統合失調症や各種認知症に於ける「PhantomPain」体感幻痛(体感幻覚)もかなり多く、臨床的には面白いです。
精神科に「おんぶで抱っこ」でメンタル診て頂きながら、ペインだけヤルのは本当に楽で嬉しくなりますが、少々自己脳機能退化しそうで(馬鹿に成りそうで)心配です。

メンタル優位の慢性痛に麻薬系製剤を安易に入れるのも、わたくしの世界では邪道ですが、阿片系麻薬もSNRI抗うつ薬の一つですからね~!!
何でも有りな特殊世界観。

神経症的抑うつ状態と単極性鬱病と双極性感情障害の鬱状態は全く意義が異なるので、安易に「抗うつ薬」振り込むは、確かに厚労省言う通り危険だよなあ。。。。
しかし、慢性腰痛や変形性膝関節症でも厚労省は保険診療をクリアさせてしまったんですから。。
厚労省責任重大!!

「PhantomPain」体感幻痛(体感幻覚)だって、それぞれで意義が異なるから、何でも感でも抗てんかん薬(リリカ様)や抗うつ薬(BZD系抗うつ薬や三環系抗うつ薬TCAやサインバルタSNRI)振り込んじゃ、そりゃ不味いNGでしょう。

慢性痛に抗うつ薬は80年代からの規制路線ですが、21世紀に入って、研究臨床奥が深くなってくると、中々副作用主作用の諸問題含め大変難しい問題出て来ます。

確かに、徹底御宅系追及させた「認知行動療法」「自律訓練法」「漢方/東洋医学」だけの治療の方が安全かもね~。

あ~あ~あ~、ペイン内科やペイン痛みセンターで診られて居る事の多い、「陰茎痛・会陰部痛・肛門痛・尿道痛・舌通・眼耳奥痛・三叉神経痛始め、神経痛こと神経障害性痛(糖尿病性神経障害性痛や帯状疱疹後痛含む)」の治療が懐かしい反面、羨ましい環境でも有ります。

当院も上記の「普通の神経痛」や普通の「肩こりや腰痛」も普通に診察しています。

誤解の無い様、宜しくお願いします。