投稿日:2017年6月6日|カテゴリ:お知らせ, コラム

今回は「公官」と「整形&ペイン内科系」と「漢方内科系」大先生閣下連様に大ヒンシュクされそうですが、21世紀のNSAIDsことロキソニン・ボルタレン・イブ級に大人気の世界のフアイザー社製「PGBリリカ様」は、普通の慢性痛や普通の神経障害性痛や普通のメンタルペインには有効でも、当方の顧客層である、難治性腰痛肩こりや難治性神経障害性痛(難治性の帯状疱疹後神経痛や糖尿病性神経障害痛)や難治性中枢機能障害性痛(脳機能障害・線維筋痛症・メンタルペイン等の超難治性慢性痛)には中々効果が得られません。
仮にPGBリリカ様を日本人への許容量たる150MG程度では中々厳しい。
逝くならふらふらで歩けない程度迄追い込む450~600MG迄??

 

しかし、これではPGBが利いて居るのか、唯ふらふらして意識レベルが落ちて居るのかは未明です。要するに、EQ-5D(QOL)生活品質の低下なのです。
オピオイド製剤(トラムセット、トラマール、ワントラム等)と恰好付けた名前付いていますが、唯の阿片製剤(ヘロイン)も大流行中です。

 

これは実は下記に出て来るSNRI/DLXサインバルタと構造的作用機序は同じなので、余り被せて処方すると平気でセロトニン症候群が出現し兼ねませんので、個人的には離脱時除きW処方はしていませんし、基本准麻薬ですから、慢性痛に併発が多いメンタル系が弱って居る方には身体的精神的依存症(中毒症状)を防ぐ為に処方を控えて居ます。
しかし急性期の激痛には頻繁処方します。
PGBリリカ様ならば、最近は恰好付けて慢性痛治療薬の顔で再デビューして売り出し中のガチの抗鬱薬で有る「SNRI/DLXサインバルタ」の方が遥に慢性痛に対しての効果は望めます。
しかしガチの抗鬱薬ですから、単極性鬱や抑鬱傾向レベル迄に処方すれば、ガツンと抑鬱解消・疼痛緩和効果認められますが、残念非定型鬱病や双極性感情障害(1&2型)や統合失調症に間違って振り込むと、モロに操転アクチベーションの嵐が待っています。
故に、治療は兎も角としても責めてDSM5の診断基準からそれらをちゃんと診断出来無い医師が投薬すると、バチコンと操転アクチベーション生じてしまい、メンタル悪化し、難治性慢性痛も悪化します。
所詮抗鬱薬ですから、身体的依存は生じても、誰も精神的依存は生じない訳です。
釣藤鈎入りの漢方製剤「抑肝散や抑肝散加陳皮半夏」も下行性疼痛経路を弄るので理論上は効く筈なのですが、中枢機能障害・脳機能障害性慢性痛には、余り効果を感じ取り難いのです。

 

漢方なら中医学的なもっと汚い強い攻める実証的処方と合方の嵐です。
やはり、対象疾患にも依りますが、耐ストレスに有効な各種注射療法や医療用催眠術たる「認知行動療法・自律訓練法」や各種抗精神病薬や特殊解釈漢方製剤の方がガツンと効きます。