投稿日:2017年6月6日|カテゴリ:お知らせ, コラム

抑肝散は、釣藤鈎と言う現代の非定型抗精神病薬と同じ作用機序を持つ薬草を中心にChinaで開発され、それを江戸時代当時に日本へ来られた「渡来人(日本が招いたお客人たる先生連)」たるChina系の漢方医先生が日本で広められ、その先生が某赤線の娼婦(愛人)に産ませたChinaとJapのハーフたる跡継ぎに成られた漢方医先生が抑肝散加陳皮半夏を開発させたそうです。
陳皮半夏が加えられているので、補気補血効果も有り参ギ剤効果も有ります。
 

この辺のドロドロした歴史観も漢方の胡散臭いところで有り、アタシは大好きなんです。
人間性の塊なんです漢方はね。。。
抑肝散はイライラ系に、抑肝散加陳皮半夏はイライラの中に秘めた抑鬱が有る場合に選択させます。
胃腸の弱い日本人向けの抑肝散加陳皮半夏は大ヒットしています。
保険範疇のエキス剤ですが、某T社製は蒼朮ですが、他社製は白朮です。
この差は理論上は蒼朮は痛みや冷えに、白朮は胃腸虚弱虚証に効果ありと言われていますが、事実上鑑別される程の差は無いそうです。
 

さて、漢方大家大先生閣下連様には怒られるのは覚悟なんですが、わたくしの職範疇の中枢機能障害性痛では、この抑肝散や抑肝散加陳皮半夏の2処方は殆ど効果を認められないため、ほぼノー処方です。
確かに、整形外科範疇の慢性痛やペイン内科範疇の神経痛的慢性痛や心療内科範疇の慢性痛迄は、抑肝散や抑肝散加陳皮半夏は一定効果が有りますが、脳機能障害起因では効果が一機に落ちてしまいます。
故に、頻回処方は、抗鬱薬や抗精神病薬が先行処方されている為、かなり殴った様な過激系な汚い上記大先生連にはFuckと罵られそうな変速処方が主で有り、加味逍遥散、柴朴湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、大柴胡湯、加味帰脾湯等中間症~実証向けのストレス回避用「柴胡剤」と慢性疾患用「駆於血剤」と「気剤」をメインに牡蛎附子末や大黄末や紅参末やサフラン等を加味させます。
 
マジで漢方は、アタシの様な変態的御宅君には向いて居る学問です。
しかもチンピラGangの様な副作用が多々出る割に効果発現迄時間を有する精神科系薬剤よりも国内保険医療範疇の漢方エキス製剤の効果は弱いですが、中枢へ約6分で到達し6~8時間程度の有効性を有する為、即効性も高く利用価値は大きいです。
 

初診から難治性慢性痛に漢方だけでは効果発現は厳しいですので、当然西洋薬は併用になりますが、軽快後3ケ月経過すれば、西洋薬は漸減して廃薬させて、その時点で漢方だけでの維持も可能な程、漢方製剤は症と所見を切診で診断出来れば相当に治療効果は期待出来ます。