投稿日:2017年6月9日|カテゴリ:お知らせ, コラム

NHK『ドクターG』と『中枢機能障害性痛』

最近は慢性痛特集が多く、非常に参考に成ります。
こう言うネガ潰し兼消去法で診断して行く、コロンボ警部の捜査の様な診断が重要です。
唯、科目別での診断癖の差は可成り多いと思います。

内科医は1週~1ケ月単位で診断治療を決定する事が多いですが、
麻酔医は術中は3分以内に診断を決めて治療行動に出るのが役目。
ウルトラマンの世界で生きています。
まあ基本折勝何でしょうねえ。。。

現在のペイン内科、漢方内科、心療内科では、昔の様に馬鹿の一つ御覚えの様に「3分」で診断する必要は有りませんが、未明で緩和しないメンタル絡みの中枢機能障害性痛な「難治性慢性痛」を永く患って居られる御客様は、不安と医療不信感の塊と化して居ますから、出来るだけ早く診断名を付けて、あらゆる手段のメンタルとフイジカル方面からの治療法をトライさせる必要有ります。
それでも中々上手く結果に到達出来ない場合も有りますが、こちらが一生懸命努力していれば、真面な御客様は御理解頂き付いて来て下さいます。
しかし、双極性障害1型や統合失調症で精神科的に不安定加療中の場合は、聞く耳をお持ちで無いので、切り札の認知行動療法や自律訓練法も無意味に成ってしまう場合も有ります。
特にメンタル系不安定な「体感幻痛幻覚」では、誌面やネットや処方薬の約定を読んだ見ただけで、副作用や未明慢性痛を自己の脳機能から勝ってに造り出してしまう傾向が強いのです。
痛みが強く軽減させたいならば、薬の主作用と副作用を天秤にかけて、それでも主作用が勝れば、副作用を怖がらず内服すべきです。

道路を歩くとクルマや単車に轢かれるから歩かない。
包丁で料理を造ろうとすれば、人を刺しかねないので包丁を持たない。
クルマや単車を運転すれば、人をひき殺しかねないので運転はしない。
スキーやスノボをすれば転倒するので、スノボもしない。
サッカー野球をすれば怪我をしかねないのでスポーツもしない。
結局は副作用とはそういう範疇の世界観です。
中枢機能障害性痛は、いっそのこと、思い切って初期はメンタルのみ徹底してコントロールさせる為に専門病院へ入院加療して頂くのが一番かとも思います。