投稿日:2017年6月19日|カテゴリ:お知らせ, コラム

メンタル・ペインと言われ、統合失調症や双極性感情障害1型で起こる事が多い、脳機能障害の一つです。
脳内記憶中枢で起こる「DefaultModeNetWork障害」に依り生ずる、自己製作された身体で感じてしまう「幻痛幻覚」と言われて居ます。
「体感幻痛幻覚」では、超難治性慢性痛症状も、処方薬に依る副作用も、自己の脳機能障害に依り自己暗示的に出現させてしまうのです。
切り札「認知行動療法や自律訓練法」ですら「体感幻痛幻覚」の多くは患者さん側が「聞く耳を持たない」訳ですから、精神症状を抑えきれない限りは効果は期待出来ません。

これから比べれば、神経障害性痛の「慢性痛」(帯状疱疹後神経痛や糖尿病性末梢神経障害や慢性腰痛肩こり等)や単極性鬱病や非定型鬱病や双極性感情障害2型優勢の「難治性慢性痛」では、充分に患者さんが「聞く耳」を持って居るケースが多いので、上記の精神療法は有効ですし、治療レベルも「体感幻痛幻覚」に比べると、比較対象外に管理が楽です。

所以に「体感幻痛幻覚」では、数種類の抗精神病薬で徹底的に精神症状を抑えてしまう事が治療のポイントに成ります。
「体感幻痛幻覚」治療では、外来で抑え切れないならば、初期精神科入院に依る精神症状抑制が一番効果的です。