投稿日:2018年7月6日|カテゴリ:お知らせ

『漢方系慢性疼痛研究会』参加感想
まあ、慢性疼痛は精神疾患と共通項目多いです。
メンタル診無いで慢性疼痛を診療する事は有り得ません。
メンタル診るのをビビッて避けてばかりでは、永遠に答えには到達しません。

メンタル系薬剤は副作用や諸々のBZD系の使用環境を考慮すると処方難いしので、比較的簡単処方の「和漢エキス剤」中の「気剤」の選択が安全牌でお勧めな感じです。
今回は内容的には簡単で、こんなもんでした。

下記はわたくしの感想意見。
慢性痛対策は「気」のコントロール中心です。
気滞(気虚)、気逆、気鬱をコントロールしてやると、慢性痛は思いがけない程軽快方向に向かいます。

しかし和漢インスタント漢方「エキス剤」では精度が甘く少々効果に疑問が残ります。
まあコスパでは活けて居ます程度です。

ツムラ製香蘇散は風邪処方に限定されたので、傷病詳記を加えても4月の改正以降は保険診療アウトです。
コタロー製香蘇散は神経衰弱でPassしますが、案の定精度落ちます。
ツムラ製竹ジョ温胆湯も素晴らしい気剤ですが、これも風邪の病名が必要なので長期処方は保険診療下では困難です。

漢方保険治療も難しい時代です。