投稿日:2018年8月8日|カテゴリ:お知らせ

レキサルティは処方テクニックと言う意味に於いて、過去の多くの抗精神病薬(同社製エビリファイ含む)より処方するのが容易で、僅かな経験や御勉強だけでも、どんな医師でも同じような結果が得られやすいと考えます。

 

レキサルテイの方が格安且つ微細なコントロールが楽なのです。

レキサルティは特に低用量域、あるいはもう少し高い用量ではD2パーシャルアゴニストの特性を持ちますが、それはエビリファイほどの切れ味がなく使い易いのです。

これがアカシジアや不眠がエビリファイほど出現しない原因かもしれないですが、レキサルティは処方した直後から、不眠がかなり改善したと言う人が多いです。

レキサルティはエビリファイほどD2パーシャルアゴニスト作用を持たない代わりに、エビリファイより高いセロトニン5HT2Aアンタゴニスト作用を持つため、より典型的「非定型抗精神病薬」に感じます。

流石同じ大塚製薬が独自開発販売させた進化させた商品です。

レキサルティはD2パーシャルアゴニスト作用の弱さとセロトニン5HT2Aアンタゴニスト作用の強さのバランスが良いため、誰にもとりあえず服薬しやすい非定型抗精神病薬となって居ます。

また、レキサルティにはセロトニン5HT1Aパーシャルアゴニスト作用を持ち合わせているため、抗不安作用や認知へ好影響を及ぼして居ます。

当然全処方薬の種類も減薬可能です。

と言う様に、この薬は処方する側の医師にも、処方される側の患者さんにも、保険者にも、厚労省にもメリットが有り、調剤薬局以外には(処方数があからさまに減ってしまい売り上げは落ちていると予想します)、全てお互いにメリットが有る使い易い素晴らしい薬です。

 

これを旧薬である漢方諸製剤(保険適応な大衆格安エキス剤、非保険適応な高級/生薬や超高級/中医薬)や認知行動療法(最新式ではマインドフルネスと言われて居ますが、旧世代的には唯の催眠術的精神療法)を上手に利用させると、メンタル系慢性痛(中枢機能障害性痛/線維筋痛症やDSM5身体症状障害体感幻覚幻痛等)を上手く除痛出来且つ減薬廃薬も可能なので、やはり薬と精神療法は最新型と旧型を上手く組み合わせる事が重要です。