投稿日:2018年9月12日|カテゴリ:お知らせ
https://news.yahoo.co.jp/byline/mamoruichikawa/20170228-00068122/
治療薬が効かないのも有るのかもしれませんが、先ず今迄我々医師が認知症の勉強はしていたかもしれませんが、在宅医療家でも無ければ現場での実戦経験が少なく、特に処方時期のタイミングがずれて居た可能性が高く、それにより各種治療薬の効果が今一だった気がします。
 
認知症を疑えば、先ずは甲状腺機能低下症を確認しそれによる陽性症状の可能性を否定していくことです。
 
二次的に各種認知症陽性ならば「認知障害」として早めのタイミングでの投薬が必要ですし、一番御家族や介護者が困る周辺症状対策には和漢中医の漢方で良いモノが有ります。
 
西洋薬処方と異なり漢方処方は、清書や論文を読んで即処方可能では有りませんから、「切診」に依る「証と病態と気血水」を確認しないと処方は決まらない為、一定の研修と経験が必要です。
 
少なくとも、見ず店で診断せずに「抑肝散と同陳皮半夏と人参養栄湯」の約束処方では効果は見込めません。
 
又鬱病型統合失調感情障害も重なる事も否定出来ず、陽性症状(幻覚等)等が出現した場合は非定型抗精神業薬を少々被せる事も必要です。
 
こういう諸事情も有り、専門治療薬の対費用効果でコスパが悪く、諸外国では開発中止に至る事が多くなりました。
 
少子高齢化で現在48歳未満は若手と言う「老人大国/日本」ですから、より認知症対策は必要ですが、これから我々を脅かす「癌や認知症や各種精神疾患」等の予防には、「食事療法」と「DHA+EPA」と「コーチング」と「軽度運動療法」と「認知行動療法」位しか無い様ですし、これから老後の長い日本では、大変な時代を迎えます。
 
罹患した後の治療では手遅れの場合も有りますし軽快仕切れない場合も有ります。
全ての疾患対策は予防優先です。