投稿日:2019年4月12日|カテゴリ:お知らせ

芍薬甘草湯は漢方の抗鬱薬的作用も有る抗痙攣剤です。
内服後10分で効果発現約6時間有効とされて居ます。
マラソン始め運動を行って居る時に脚が釣る(有痛性筋痙攣)事は時々有りますし、お正月の学生駅伝でも良く見かけます。

そのような状況を予防するのに芍薬甘草湯内服は非常に有効です。

内服時に依る胃腸やメンタルへの負担も考慮させ、又1P中に甘草2.0G含有していますので、運動開催時期や選手のメンタル的負担及び選手のその時点での血中K濃度にも依りますが、低カリウム血症に依る痙攣誘発も否定出来ません。

当然ですがスポーツドリンクを内服後多めに飲んで頂き排尿等の時間的精神的余裕も考える運動前60分位が妥当でしょうか?

又race格式にも依りますが、芍薬甘草湯は麻黄、半夏、動物由来の生薬は入って居ない為アンチドーピングに関しては現状レギュレーションでは問題ありません。

しかし他の選手や主催者や体協関係者に内服行為を見られたり、仮に大会関係者に詰問された時に処方医から有痛性筋痙攣予防の為に内服して居ると答えればアンチドーピングは陰性評価されますが、仮に選手が運動能力向上の為と答えてしまったらアンチドーピング上問題視又は陽性評価を下される場合も有り得ます。

練習前では無いrace直前での内服は非常にナーバスな時代です。

出来れば内服させずにゆっくりとストレッチを行って頂き、ハーブテイーを飲んだり、少しだけお湯で割った生温かいスポーツドリンクを飲んで頂いて身体と心の緊張を解いて頂いた方が、アンチドーピング上問題出無くて安全です。

しかし市民マラソン等のレベルならば何でも有りです。