投稿日:2015年3月16日|カテゴリ:お知らせ

当院に新患にて来院される患者さんで、線維筋痛症始めとした強い長期の慢性痛を漢方だけで治療希望の方が、稀に御座います。
当院は『ペインクリニックと漢方内科』で有り『心療内科や精神科』では無い為、純然と『向精神薬』を投薬する事は有りません。
… しかし、強い長期の慢性痛緩和の為には、漢方薬中心にさせて頂はしますが、病状に於ける不足分を補い慢性痛緩和の為に、西洋薬(最新式疼痛緩和薬、鎮静剤、抗痙攣薬、抗癲癇薬、抗欝薬等)を併用することは普通に有る事です。

病態病状により、軽快後は漢方だけで維持することも可能な場合も御座います。
又以前掛かられていた医療機関/御処方の西洋薬で、長らく痛みが軽減しない場合のみは、一時的に漢方薬だけに減薬して、それでも痛みが変わらない場合は、そのまま漢方薬だけで維持させる場合も御座います。

漢方を中心には治療させて頂いては居りますが、神経ブロックやトリガーポイント注射や経絡注射始め、上記各種西洋薬も各病態に合わせて、各患者さんと御相談の上、治療を行っています。
勿論、認知行動療法や軽度/運動療法も行います。

線維筋痛症始め難治な慢性痛は、ストレス優位なメンタルの影響の強い現代病です。
江戸時代に一定域の完成をみた日本式漢方も非常に良く利きますが、単独利用では限界が有ります。

現代の疾患には基本治療と言われる西洋医学的治療が存在します。

其の辺は御了解の上、御予約及び御受診頂ければ幸いで御座います。
以上宜しくお願い致します。