投稿日:2015年5月27日|カテゴリ:お知らせ, コラム

SNRI/DUL/シンバルタ(国際的呼称シンバルタ/国内呼称サインバルタ)に、昨晩許可出たそうです。
まあ、今までも現実には、線維筋痛症及びその類似疾患や不完全型線維筋痛症始めとする不明慢性痛には、基本バンバン出されていましたから、そ~うなの御話です。
保険制度上致し方が無いのかもしれませんが、治験上、基本満願投薬だそうです。
そこは解せないなあ。

欝型優先なら満願投薬も有りますが、比較的欝が弱い方にも満願投薬はすこしね。。
少ない分には問題ないらしいですが。。。

もうすぐ『慢性腰痛』にも保険制度上通過するそうです。
確かに、慢性痛と欝は、かなりの部分で正比例します。

あらあら、アイドル系慢性痛治療薬『弱オピオイド嬢やPGBリリカ様やロキソニン君』並みに、抗欝薬をバンバン『整形外科や一般内科諸先生様』に御処方頂く時代が、もうすぐです。
まさか、満願投薬しないで下さいね!!

まあ、個人的には、滅茶苦茶処方でも、慢性痛には、SNRI/DUL/シンバルタの方が、余程弱オピオイド(急性痛や慢性痛でも精神症状無い場合のみ適応と考えます)よりは適正と考えますから良しでしょう。。。。

少なくとも理論を理解して、副作用も理解してからの投薬を願います。
ガンガン入れていくと、場合に依っては、躁転して酷い気逆状態で御紹介されて来る事も多いです。

わたくし程度の能力では、躁転気逆の慢性痛を診るのは非常にストレスに成ります。

プライマリーケア医の先生方へ。
まずはお勉強です。
薬屋さんの言いなりの御処方は、くれぐれも真に受けないで、辞めて下さい。

慢性痛には欝始め各種精神疾患の併発は普通に見られます。
しかし、それでも後の『御紹介頂き拝診』させて頂く事を考慮させて頂けるならば、是非とも、非/精神疾患である慢性痛に、抗欝薬は、少なくとも満願投薬しない範囲で御紹介下さいませ。