投稿日:2015年6月29日|カテゴリ:お知らせ, コラム

『現代慢性痛考』 『准/麻薬系製剤や旧世代鎮痛製剤の危険性』

普通に街医者の外来で、普通に准/麻薬系アセトアミノフエン合剤が処方される時代です。 しかも、無知な輩は満貫投薬。 痛いからと痛みの鑑別もせず(出来ず)、薬屋さんのMR諸氏の勧めのまま、そのままコピペで満貫投薬じゃ少々知恵が足りなく有りませんか?? 上記、准/麻薬系製剤の研究会でも大学病院講師先生曰く満貫投薬はNG、精々日に3C迄出来れば2Cにしましょうとの御達しですが、それでもフルドーズです。 副作用は、便秘吐気腎炎肝炎等。 基本、准/麻薬系アセトアミノフエン合剤は急性期痛に短期間利用ならば納得出来ますが、長期処方はメカニズム上も副作用上も多いに疑問が出て来ます。

准/麻薬系製剤単剤ならば、まだ肝腎機能障害リスク減るので、慢性期痛には利用される事は有ります。 但し、メンタルを病んでいる方には、基本准/麻薬系製剤は『中毒リスク』の為に、NGです。

御次に、NSAIDsと言われる旧世代鎮痛製剤群。 頻繁処方が多い、ロキソニン、ブルフエン、イブ、ボルタレン等の王道ですね(笑)!! これも基本現代医学では急性期専門です。 副作用は腎炎肝炎、胃十二指腸潰瘍、出血傾向(脳動脈瘤や出血性潰瘍リスクの方は危険)等です。

COX2選択性のNSADsも出て来ましたが、基本消化器系へのリスクを減らしただけのモノなので、中高年層の慢性期痛には上記理由で疑問詞が残ります。

まず、この手の准/麻薬系アセトアミノフエン合剤や旧世代鎮痛製剤は、現代医学では急性期痛専用であり、御客様が慢性期と感じた痛み(チョイ昔は3ヶ月以上の継続痛を慢性期痛と呼ばれていましたが、現在は御本人の意識下で2週でも慢性期痛です)には使いません。

慢性期痛に一番安全且つ有効なのは、中医や和漢の漢方系製剤です。 理由は下記の中枢系を弄る薬の作用機序(D2D3パーシャルアゴニスト、5HT1A2Aパーシャルアゴニストやフルアンタゴニスト等に依る下行系疼痛抑制経路賦活化等)と全く同じにも関わらず、現代薬の様な怖い副作用が出無い事です。

そして極めつけは、鎮静剤、睡眠誘導剤、抗痙攣剤、抗癲癇剤、抗鬱剤、非定型抗精神病薬と言った劇薬系な中枢機能/中枢神経系を弄る薬に成ります。

と言って、永遠にそう言う劇薬は使う必要は有りません。 2ヶ月間だけ、使ってかなりの慢性痛緩和を得られれば、斬減廃薬させ、漢方系製剤だけで維持する事も可能です。

漢方系製剤の副作用は切診(視診聴診問診、腹診脈診舌診等)をマスターした専門知識と技術(知識だけでは研究は可でも、技術無ければ臨床は無理)を有する医師が毎回診断して、定期的血液検査を受けて居れば殆ど出ません。

調剤薬局でも、猛勉強されている研究家の様な尊敬できる薬剤師先生は素晴らしいです。 無知でも商売人サービス業に徹して下さる薬剤師先生は宜しいです。 一番困るのはその中間層的余り御勉強もされない且つ商売にも徹して居られない薬剤師大先生様方が中途半端で困ります。 彼らの多くは、薬の副作用ばかり説明されて、主作用を殆ど御説明下さらないです。 これでは、前向きな内服意欲治療意欲が失せてしまいます。 だって、痛くて困っているんですから、有る程度のリスクを呑んで、態々高価な最新薬を選択されてでの治療目的なのですから、そこは進んで前向きに治療に向う事も多い成る『認知行動療法』に相当します。

どちらにせよ、医師や薬剤師や看護師や歯科医師や歯科衛生士は永遠に勉強を継続しなければ、活けない職種です。

世間一般に勉強量/マスが少なすぎる『輩』が多過ぎで、これが現代慢性痛(肩凝り腰痛含む)が軽快させられない『答え』でしょう。

勉強を継続出来ないならば早めの閉鎖又は転職をお勧めします。 まあ、猛勉強するか商売人に徹すれば、それでも可とは考えます。