投稿日:2016年1月19日|カテゴリ:お知らせ, コラム

『脳で感じる痛み』 急性痛と異なり、長く被爆している慢性痛は『脳で痛みを感じる』様に成ります。

例えば、御家族に御本人御了解の下、指で身体を押されても、痛みは殆ど感じないでしょう。 しかし、電車のホームの最前方で、突然後ろから指で軽く押されたら如何でしょうか?? これは怖いですね。 落ちたら轢かれてしまう可能性がある為、脳で恐怖を感じるからです。

未成年の御嬢さんが知らない男に妊娠させられたら、発狂する親御さんは少なく有りません。 しかし、御嬢さんが結婚後妊娠が解かれば、初孫でやったと思い御婿さんに財布の蓋が開きっぱなしに成る可能性は有ります。 これも同じ妊娠と言う事象を脳での受け取り方の差で悲しく成ったり至上の喜びに成ったりするのです。

逆に、アントニオ@木さんに闘魂入魂されてチップをお支払いに成る輩や女王様にピンヒールで踏まれたり鞭打ちされて快感を味わう紳士もおられです。 現実には痛いのでしょうが、脳で痛みを快感に変換させているのです。

故に、痛みが脳へ入力する段階で、そこで痛みを少しでも緩和させてしまう手段を取れば、その痛みは余り感じなくて済みます。 そう言う時間を多く取ってやり、数ヶ月もさせると、脳は記憶を失う忘却させられる能力が有る為、脳が痛みを忘れられると言うメカニズムが最近の慢性痛緩和の手法です。

又 脳内の体性感覚野、前頭前野、帯状回、海馬等記憶を司る脳細胞での異常痙攣(Default Mode Network/DMN障害)を抑えてやればPTSDのFBも抑えられ、二次的に痛みの記憶を抑制可能です。

当然薬を利用しない認知行動療法や理学療法や運動療法による緩和処置も有効です。

痛いから痛み止めを内服すると言う次元は基本急性期痛の考えで有り、慢性期痛を抑えるにはもっと諸条件に備えて対処する必要があります。

基本慢性痛は脳環境を安定保持を保ってやる手法を選択させれば、殆どの症例で回復傾向が出現します。

多分、我々人間様はかなりの処迄不明慢性痛を抑えられると考えて居ます。

問題は慢性痛の患者さん御自身が、医師を信じて、適正な薬物療法や非薬物療法(認知行動療法や理学療法や運動療法)や各種注射療法を受け入れて下さるか否かだけにかかって居ます。

強い薬と思われがちが向精神病薬等もマジの精神病に使う訳では無く、一時的に慢性痛に使うだけで、必ずや軽快後減薬や廃薬させられる事が多いです。

風邪を引いて居る間、抗生剤や鎮痛剤や漢方麻黄系製剤(覚醒剤の元にも成り得ます)の様な強い薬を平気で御飲みに成られる訳ですから、心と脳の風邪に近い不明慢性痛の時も、一時的にそれなりの薬を内服させるのも普通です。 風邪薬を一生予防の為に飲み継続させる方は居られないでしょう。 慢性痛も同じです。 緩和後の維持は漢方薬的なマイルドなモノだけでも維持は可能です。

先ずは医師を信じて責めて1ヶ月で良いので試してみてください。 必ず結果は伴う時代です。