投稿日:2016年1月19日|カテゴリ:お知らせ, コラム

『麻薬系製剤と向精神病薬と各種使用環境条件』 現実の慢性痛特にメンタル系の痛み(体感幻痛)や線維筋痛症に於いて、未だに製品化され安定した向精神病薬系(抗鬱薬や抗癲癇薬(国民的アイドル薬/リリカ様除く)や非定型精神病薬)は毛嫌いされ、准麻薬製剤(弱オピオイド製剤トラムセット・トラマール・ノルスパン等)は受け居れると言う不思議が存在します。

麻薬系は精神的依存が強く、中毒を起こし易く安易に辞められませんので、安易に手は出すべきと思いません。 処が皆様に毛嫌いされている向精神病薬系は、少なくとも皆が毛嫌いするので精神的依存は成立し難く、故に離脱も離脱症状さえ押さえれば、離脱可能です。

実際准麻薬系製剤や抗癲癇薬(多くはリリカ様)で不明慢性痛が緩和しているのなら、それで結果オーライですが、半年以上満貫投薬されても軽快しないので、御紹介で御来院されたならば、当然違う手段(他の薬-当然向精神病薬等)を模索しなければ成りません。

その辺に下手に麻薬は活けないモノで、素直で正しい国民は知識を得る必要無し、と言う社会観が麻薬投薬されて居た亜細亜や中南米には根強いので、誤解が多く有ります。 逆に西洋諸国は麻薬投薬と言う部分に於いて付き合いが長い文化を持っているので、由も悪しきも精通しています。

急性期激痛や癌性疼痛にはベストな麻薬系です。 飽く迄慢性期痛特にメンタル絡んだ慢性痛には、中毒を容易に造る可能性が有る為、リスキーなだけなのです。

やはり日本人の多くは絵に描いた餅的世界に魅了され、現実環境現実世界に適応したレギュレーションに合わせたセッテイング造りが下手な国民性と感じます。

情況やその場の変化に合わせた正義正論は存在します。 逆説的には、やはり亜細亜や中南米等麻薬に暴された国々では、医療用麻薬は中々その正論の意味を理解されず、興味本位での使用環境が存在して居ます。

どちらが正論か否かは、その諸条件で大きく変わります。

速度無制限区間が多かった80年代獨アウトバーンを走行させると最高のクルマは、現代日本米国英国欧州等の先進諸国(現獨アウトバーンも速度無制限区間は殆ど有りません)で走行させるには、そりゃ無理や条件が合いません。 当然現代のHVやFCVと言った最先端エコカーを80年代獨アウトバーンで走行させても無理は有ります。

上記の様な現実条件を無視しても評価を出す傾向にあるのが、日本はクルマ文明最先端国にも関わらず、日本筆頭に亜細亜系『クルマ文化途上国』の特徴。

F1にrally車持ち込んでその性能を評価出来ますか?? rallyのF1machine持ち込んで性能評価出来ますか??

慢性痛に急性痛の薬持ち込んで評価させたり、急性痛に慢性痛の薬を持ち込んで評価を出すのと、同じ基準です。

もっと現実条件レギュレーションを理解勉強して、冷静に評価を出す事が必要です。

条件が変われば、結果は変わるのが普通なのにね~??