投稿日:2016年9月20日|カテゴリ:コラム

先週末土日は線維筋痛症学会と大野しゅうじ先生の難治性慢性痛を中心とした漢方研修会に参加しましたが、余計漢方中心(中医学的和漢)で仕事を推進したくなりました。

西洋薬は、漢方製剤以上に一定効果は出ますが、副作用多く出る割に、効果発現が遅いです。

向精神薬や抗精神病薬や抗鬱薬や抗痙攣薬や抗癲癇薬は、早くて1~8週かかりますが『症』に適合した漢方製剤は、約6分で中枢性に到達して、中枢機能障害性痛であるDMN障害(default mode network障害)な脳機能障害な線維筋痛症や不完全型線維筋痛症(CRPS、舌痛、会陰部痛、肛門痛始め多くの中枢機能障害性痛)の症状を緩和させてくれます。

西洋薬は一定効果が出ると言っても、即効性が無ければ中々対費用効果が甘いです。
各種注射療法始め針鍼灸も一定効果は得られます。

そりゃ生活習慣が江戸時代とは大幅に異なるので、漢方一本槍は無理でしょうが、患者さんも生活習慣を江戸時代風な原始生活的にする事を努力してくだされば、ある程度漢方製剤を中心に、補助的に西洋薬を利用する手法でも回復は見込めるでしょう。
また軽快さえすれば、西洋薬は速やかに減薬廃薬は見込めます。

しかし最終兵器は『認知行動療法、自律訓練法、軽度運動療法』に成ると考えています。

患者さんも聞く耳をもって、少しは我慢して、ちゃんと内服・注射や精神療法や運動療法を受け入れてくだされば、この手の『線維筋痛症』始め『中枢機能障害性痛』は約2年で日常生活が送れる様なレベル迄軽快は見込めます。

明治時代な大昔のNHK朝ドラ『おしん』ちゃん風な我慢は不要でも、お受験や大学受験含めた各種受験やインターハイ総体参加出来る程度の我慢と努力(他力本願では駄目)は必要ですし、そこを我慢するのは、人間ならば当たり前です。